「地域新聞8月号」に弊所の中舘の記事が掲載されました!最近増えているご相談の「墓じまい」についてです。
「地域新聞8月号」(文責 中舘達司)
*後に心配を残さないための、墓じまい*
最近、「墓じまい」についての相談を受けることが増えてきました。墓じまいとは、先祖代々の墓を撤去し、別の形で埋葬することです。「子どもがいないため、お墓を管理する人がいない」「子どもが転勤先で家を買い、お墓参りに来づらい」「子どもに障害があり、お墓の世話ができない」など、さまざまなご家庭があります。
そのような場合は、集合タイプのお墓に移したり、本家のお墓に遺骨を移したりするなど、「改葬」することが一般的です。改葬には許可が必要ですが、きちんと手続きを踏めば、後に心配を残さずに済みます。
*墓じまいの実際の手続き*
墓じまいは次のような段取りで行います。
①墓じまい後に納骨する場所の確保
②移転先からの受け入れ証明書の取得
③役所から埋葬証明書を取得
④役所から改葬証明書を取得
⑤お墓の閉眼供養と撤去(お寺と石屋さん
の協力が必要)
⑥納骨
また、「墓地・埋葬等に関する法律」において、墓じまいに関連する項目は次のような内容です。
○埋葬または火葬は、死亡後24時間を経過した後でなければ、行ってはならない。
○埋葬または焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に行ってはならない。火葬は、火葬場以外の施設で行ってはならない。
○埋葬、火葬または改葬を行おうとする者は、厚生労働省令で定める市町村長の許可を受けなければならない。
なかなか目にすることのない法律ですが、誰もが関わるお墓のことですので、知っておいていただきたい法律です。さらに、遺骨を分けて別々の場所に納
骨する「分骨」や、宗旨・宗派を問わず、管理の行き届いた墓地などへ移すことも増えています。墓じまい・改葬をお考えの方は、専門家に相談することをおすすめします。