「たまログ2013年12月号」(文責 中舘達司)
遺言書を書くときに、私が気を付けるのが「お墓」「お仏壇」などの祭りごとに関する相続です。税金上は非課税であること、本当は大事なのに見落とす、等がないがしろにされることが多くあります。
遺言書のなかで「祭祀の継承」という項目を必ず記載して下さい。歴史ある家であればお庭のお稲荷等も相続財産となります。お墓を守るとなれば日ごろ出
費が伴うのです。どんな費用がかかるかを知る必要があります。
公園墓地orお寺 いくらかかるの? とよく質問されますが、明瞭さを実現しているのが公園墓地です。購入金額、年間管理料など各費用が決められているのが良いところです。
一方、お寺は盆・暮れの「付け届け」や夏の塔婆料、場所によっては管理料などの出費があります。ちなみに、私がお世話になっているお寺では付け届けは各1万円、塔婆料は3万円程度かかります。
お墓を守る人はお墓の費用も、負の財産として相続が必要です。ですから遺産分割の際は、前記のような〝将来の出費〞も上乗せして、分割するのが賢明でしょう。遺言書の作成や分割手続き等で分からない点は、私どものような専門家にお気軽にご相談下さい。